わたしは同じ気持ちになった。

太陽の子 (角川文庫)

太陽の子 (角川文庫)

この本は私が小中学時代灰谷健次郎を読みあさった原点になった2作品のうちのひとつ。あいすべき登場人物のそれぞれが持つ沖縄出身者ゆえのこころの暗い部分がもう悲しくて悲しくてそれでも彼らは心底優しくて、しゃくりあげてなきながら読んだのを覚えています。戦争ってだれを憎めばいいんだろう。


今日はお休みを取り母と中国茶専門店でAFTERNOON TEAを楽しんだ。
ジャスミンウ-ロンを頼み、香りと味を楽しんだ。
ジャスミンの香りは心をほっとさせる。
母は戦時中生まれ。満州で生まれて祖母と終戦後命からがら帰国した。そのことは母にとってやっぱり辛い過去で、このためにいろんなごたごたが今もあるらしい。
「誰がわるいって訳じゃない。戦争がわるいんだね。」
中国茶が私にそんな話をさせたんだろうか。この作品を思い出させたんだろうか。