来客

グリ-ンPGを共に頑張ってる同僚と園芸屋さんにセットしてもらったホ-スで植木に水をやっていた。
と、国道からギュンっと大きな車が入ってきてうちらの真横につけた。時間は4時頃。えらいさんも営業さんもいない時間帯。誰だと思っていぶかしげに見てたら、選挙前も会社に演説に来た、現職某大臣。お付の人を2人つれて挨拶回りだった。
「社長様はおみえではないですか」
「あいにくただ今外に出ておりますが・・。」
何軒もお礼参りするんだこんなちっぽけな会社に長居は無用じゃ。←大臣心の声
「では、参りました事をお伝え頂き、くれぐれも宜しくお伝えください。」
「はい」
「・・この暑い中何をされていたのですか?」
おぉ。いい事に気づいてくれました。さすが大臣。私は鼻の穴をおっきくして自信満々に答えた。
「ちょうど先週、社員でこの植木を全部植えたところなので水をやっていました!!」
「あ−そうですか・・・。では皆さんに宜しくお伝えください。失礼します。」
彼は方向転換をしてきたその変に大きい車に乗りこみ去っていった。
もうちょっと気の聞いた返事はできないのか大臣!と思いつつ、何百軒の会社をこの数ヶ月で回ってんだろと思った。政治家のバイタリティにつくづく感心する。超人だよかれらは。