繰り返し繰り返し

お花を教えてくれる時、おばあちゃんはいっつも同じことを言う。
生け花は家族。みんなが和合するようにいければ良いだけ。誰か一人、そっぽを向いてても家族はまとまれないからこっちを向かすようにその花を生けなおしてあげないと。変な形の家族がいてもそれはそれで味があるでしょ。その変なところを1番、映えるように持っていこう。そしたらその家族に「ふくらみ」が生まれる。
もう何年も何年も聞いてるから次に言われることとか分かっちゃう。分かっちゃうけど出来ないんだよね。
でも、ふとしたとき「あ、和合出来てる」と思うことがあるんだ。そのときに初めて私はおばあちゃんの言いたいことを、やっとそのお花の分の大きさだけ分かったことになる。すっごい嬉しいんだよ。繰り返すということのチカラ。