父の退職

この3月で実家の父が退職した。妹と二人で相談してほぼサプライズ、姉妹夫婦揃ってお祝いに訪問した。父と母は、びっくりしてでも嬉しそうだった。退職の時にもらった感謝状みたいなのを見せて「こんなものもらってもなぁ」なんて言ったり、親睦会の積み立てから返ってきた商品券を私たち一人一人にお年玉をくれるように配ったり、お菓子をどうぞどうぞと勧めたりなぜかサ−ビスしてた。恥ずかしかったのかな。身重の妹は、産婦人科へ定期健診に行かないといけなかったので私とだんなと両親と4人で魚料理専門店へランチ。最初は飲まないなんて言ってたのに、父も母もビ−ルを飲んでた。真昼間から、送迎つきで・・こういうのが一番幸せそう。
その夜、携帯の着信アリに気付いて掛け直すと、いつもより声の小さい母だった。お祝いの金額を見てびっくりしたらしい。妹夫婦と4人で相談したんだと、それで思い切り旅行とかしてほしいんだと言った。いや、そこまで高額ではなかったんだけど。同封した、手紙について「あんな立派な手紙もいただきまして・・涙が出そうでした」なんてあらたまって言われたので、私も照れてしまった。うちの両親は、人付き合いが苦手で、要領もきっとよくなくて、でもいつでも正しくて、強くて、やさしくて。そうやって私が思ってることを知ってもらいたくって、書いた手紙だった。退職後の第二の人生は自分達の為に生きてほしい。