ダルが死んじゃった

朝から今日も何も食べなくって、小屋の中で向こうを向いておしっこもうんちも垂れ流し状態。とりあえずそれを新聞でふき取ってる私を悲しい目をして見てたのが午前中。病院へ行って前の職場でご飯をみんなで一緒に食べて帰った私は犬小屋の前を通ったけど、かわいそうな姿を見るのが怖くてドアを開けずにだんなが帰ってきてから一緒に見ようと思った。つまり私は逃げた。とりあえず病院に電話して食べないことを伝えて、そしたら先生が「おかしい。ヘルニアはそこまでの程度まではいってない。何でもいいからおいしいものを食べさせてみて。もしかしたら脳が損傷を受けてるかも」と。動物が食べないというのは末期だという先生の口癖を思い出した。でも、そんなまさかねっていう気持ちだった。
だんなの帰宅時間に合わせてまず猫にエサをあげて、外で待ってたらうっすら外から見えるダルのシルエットがなんだかおかしくってあわててドアを開けたら仰向けで死んでた。びっくりして動転してあわあわ震えてたところでだんなが帰って来た。たぶん彼も動転したんだろうけど私をとりあえず家の中まで支えながら連れてって一人で見に行った。それから先生にもう一回電話して状況を伝えた。犬が仰向けで死ぬのはあまりなく、そうなるとやっぱり脳かもしれないと先生。お力になれずにすみませんでしたと謝られた。めちゃくちゃ寒い日だった。いままで撫でてたダルなのに死んだとたん怖くって私もだんなも最初は触れなくなった。なんとか箱に入れて明日お義父さんが斎場に連れて行ってくれることになった。お線香をあげてみんなでお祈りをした。こんな死に方をさせてしまって後悔と罪悪感とが私とだんなをずっと包んでる。