保育園最後の運動会

心配されたお天気も6時ごろ小雨が上がり、心配で眠れなかった園長先生と先生方と、すこしづつ好転してゆく天気予報と、時々出現する雲の隙間の光を頼りに「やれるね!」と園庭での開催を決めた。保育園って、順延がなく、雨天なら決行で近くのアリーナと呼ばれる施設で催されるところだった。
 私は2日前から保護者会会長としての開会式での挨拶に悩みぬいていた。一人で何回も何回も練習した。誰も聞いていない挨拶なのに、私にとってはすごい重荷。幸い、子供たちが元気に挨拶を返してくれて気持ちが切り替わって、何とか無事に、つつがなく普通のあいさつができた。
 さて、真緒のこと。年長さんともなると出番が多い。走るのが好きな真緒だけど、相対的には遅いほうのよう。でも、さすが子供。今年は、家では、1番が取れるような口ぶりだった。ポジティブっていい。よーいどん!でスタートは出遅れて、一気にびりっけつ。がんばれー。人陰に隠れて一瞬真緒の姿が視界から消えて、ゴール前。なんと一人抜かしてるではないか。すごい一生懸命。あきらめない真緒ってすごい!1位よりパパと私は嬉しかった。
 鼓笛隊は、メインプログラム。シンバル、大太鼓、中太鼓、小太鼓に分かれてトトロの主題歌を演奏。とってもとってもみんな揃って上手かった。元気はあるけど、バラバラのなんだか頼りないクラスかなぁと思っていてごめん。。。。やればできる子だ、かっこいい!普段、やんちゃな男の子とかが真面目に太鼓をたたく姿って、5割増しに感動。真緒も、寝る前や、何気ないときに「どんつくつくつくどん」とイメトレを重ねてただけあってすごくすごく上手だった。
 リレーの最後、園長先生が一人一人に金メダルをかけてくれた時。順番を待ってる真緒の顔は誇らしそうな、嬉しそうな恥ずかしそうな、あんまり見たことない素敵な表情だった。大げさかもしれないけど、そこにママは必要ではなく、真緒はもう真緒の人生を生きてるんだって思った。かけてもらった後、じーっと金メダルを見つめる顔。
 後から、園長先生なんて言ってくれたん?て聞いた。「ひなちゃん がんばったねって。」
名前間違われとるし!!!