最大の障害

母方のいとこがいて、歳は34歳。独身。彼氏ナシ。そんなに焦ってはいない。私はちっちゃいころから学年的には3つ上のそのおねぇさんのマネばっかりしてた。情報発信源は彼女だった。いとこには7つ下の妹がいて、その子もまだ独身。彼氏なし(まぁまだ若いんだけど)。
大人になって、私と妹は20代後半で結婚して、妹なんかは順当に子供が出来てマイホ−ムも建てた。いとこのお母さん、つまり私の叔母さんはそれが羨ましくてならない。
人に献身的に何かをしてあげるのがスキでめちゃくちゃいい人なんだけど、その羨ましいって言う気持ちが叔母さんを悩ませ、傷つけてるのが見て分かるほど大きい。
“結婚しない女は幸せじゃない。ついでにその親も不幸”という考え方に取り付かれてるよう。
私のお腹も出てきた。中々言わないのもおかしな話だ。
おばちゃんと同居しているおばあちゃんにお花を習ってる最中におばちゃんがひょこっと顔を出した。今しかない。
「あのな、おばちゃん・・」努めて自然に、平然を装って報告したけど私の蚤の心臓はドッキドキしてた。おばちゃんは、最初すっごい複雑な表情をして内容を聞いてからは頑張って笑顔でおめでとうと喜びの言葉をくれた。なんかごめんって気がした。私の今まで見た中で一番複雑な表情だった。おばちゃんの気持ちは分かる。私だって子供を抱いてる友達を自分と比べた事が何度あることか。ちょっと悲しい気持ちになった日だった。