かわいそうだった

月に2回、町の保健センタ−で産院とかで知り合った友達と集まって子供を遊ばせている。今日もその日。ちょっと前までは、果敢に歩くけどすぐこけるまおの後を中腰でずっと追いかけ続け、あんまりママ友と話が出来なかったけど、最近しっかりと歩けるまお。それに甘えて私は気を抜いていたんだなと思い知らされた事があった。
高さ20センチくらいの段ボ−ルでできたような細長い台がそこにあって、子供達は喜んでその上にひしめき合い登って立ってた。もちろん高いところ大好きなまおも。2人くらいの他のママが見てくれてたから、私はちょっと離れたところでお話に夢中でいた。「どしん」と小さな音がして音のした方向をみると、まおが床に転がって呆然としてた。周りには何時の間にかだれもいない。たぶん周りにいたママも自分の子供が離れて行って追いかけていってしまったんだろう。それは当然のこと。すぐに走ってまおを抱き上げて「ママが全然見てなかったごめんごめんっ!」って謝った。おでこがほんのり赤くなっていたけど、打たれ強いまおは泣きもせずその時気になってたものを指差してた。それから、何分かしてもう一回、ベビ−ベッドの下にもぐりこんだ友達を追ってもぐりこみ、這い出てきたとにベッドの金具で頭を打って今度は大泣き。その時は近くに居たけど、まおと私の間に他のママがいて滑り込んで防ぐことができなかった。ちゃんとママに注意してもらえないかわいそうなまお・・・。
ベッドで頭を打ったことよりも、落ちてたときの光景が頭から離れなかった。誰にも見られてなくて、一人で落ちてびっくりしてぼ-っとしていた様子があまりにもかわいそうで。
その夜、寝かしつけた後ですやすや眠るまおの顔を見ながらその時の光景がフラッシュバックして、泣けてきた。自分が情けなくって。自分の子供を守るのは自分しかいないのに、子供は絶対一人きりにしちゃいけないのに。失格だなぁ。こんなママでまおはちょっとかわいそう。